燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや「燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや」(エンジャクイズクンゾコウコクノココロザシヲシランヤ) 《つばめやすずめといった小さな鳥にどうして大鳥の気持ちが分かるものか!!》 自分は高い理想を抱いているが、周りの人間にはさっぱり理解してもらえない。 人がなんと言おうと、「おればやってみせるぞ」と心の中でつぶやくことばである。 中国の古いはなしである。 秦の始皇帝が没したあと、世の中は混乱状態になった。 各地で農民の反乱が起こったが、いち早く決起してリーダーとなっていったのが、陳勝、呉広(チンショウ、ゴコウ)である。 世界史の時間で「陳勝・呉広の乱」として習った人も多いと思う。 その陳勝(陽城-今の河南省の人)が若い頃のはなしである。 彼は、ある農家に雇われて生計を立てていた。 あるとき、ふと仕事の手を休めて雇い主にこう言った。 「出世してもお互いに忘れないようにしましょうよ」と。 それを聞いた雇い主は大笑いして言った。 「雇い人の分際で出世とは。なにをたわけたことを言っているんだ」と。 その時、陳勝が思わず嘆息して言ったことばが、 この「燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや」である。 若い頃からこのような高い志を持っていたからこそ、農民たちのリーダーになっていったのでしょうね。 彼らの反乱は後に抑えられてしまうのですが、結局その流れが項羽と劉邦との戦いにつながり、最終的に劉邦が漢王朝を樹立することになるのですね。 私たちも高い志、高い理想を持って生きていきたいですね。(^_^)♪ ジャンル別一覧
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